アデノウイルスによる主な臨床疾患
アデノウイルスによる主な臨床疾患
Ⅰ.咽頭結膜熱 (主に 3・4型)
発熱・のどの痛み、眼の充血、目やになどの症状が出ます。
熱は、1日の間に 39 ℃~ 40 ℃の高熱と、 37 ~ 38 ℃前後の微熱の間を、
上がったり下がったりが 4 ~ 5 日ほど続きます。
その間、頭痛、腹痛や下痢を伴うこともあります。
しばしば、耳介前部および頸部のリンパ節が腫れます。
また、眼の痛みや充血、目やにが出たりもします。
特に夏には、プール後に症状が現れることから“ プール熱 ”とも呼ばれています。
Ⅱ.急性濾胞性結膜炎 (主に 1・2・3・4・6・7型)
眼の痛み、羞明、涙目、目やにを訴え、他覚的には濾胞性結膜炎があり、
一側性あるいは両側性にみられます。
Ⅲ.流行性角結膜炎 (主に 8型)極めて感染力が強い
結膜だけでなく角膜(黒目)の著明な炎症 、 頭痛、リンパ節炎、鼻水、咽頭炎、下痢、
眼の痛み、異物感、羞明、涙目、目やにを訴え、他覚的には濾胞性結膜炎があり、
一側性あるいは両側性にみられます。結膜炎経過後に点状表層角膜炎を作ることが多いです。
幼小児では偽膜性結膜炎になることがあります。
Ⅳ.胃腸炎 (主に 31・40・41型)
乳幼児期に多く、腹痛、嘔吐、下痢を伴います。発熱の程度は軽いです。
Ⅴ.出血性膀胱炎 (主に 11型)
排尿時の痛みと肉眼的血尿が特徴です。
これらの膀胱炎症状は 2 ~ 3 日で良くなり、尿検査での潜血も2週間以内に改善します。
Ⅵ.肺炎 (主 3・7・21型)
だらだらと長引く発熱、咳、呼吸障害など重症になることがあり、
時に致命的なことがあります。
ステロイドを投与することで重症化の予防が可能となります。